空菜

3/3
前へ
/3ページ
次へ
「おかえりなさいませ。空菜さま。」 私に両親はいない。 父親は女作ってでていった。 母親はそんな父に絶望的して自殺。 残されたのは莫大な財産とこのデカいだけの家と執事達。 毎日、帰ったらみんなが出迎えるし。 正直、うざい。 「空菜さま。夕飯の準備ができてますが。」 「あ、今行く。」 こーんな長い机で1人で食事。 ま、周りで執事やらシェフやらメイドやらが 見守ってるんだけどね。 「…」 「空菜さま、どうなさいました?」 メイドが話しかけてくる。 「そういえば、私あんた達の名前知らないや」 「わたくしは、麗奈と申します」 「何歳?若いよね。」 私は飲み屋の女に質問するおっさんか。 「はい、今年18歳になります。」 「え、タメぢゃん。」 私と同じ年なのに学校も行かずに私に仕えてるんだね。 私だったら絶対嫌だけど。 「学校行きたくないの?」 「私の家系は先祖代々、神田様に仕えておりますので。」 神田って、私の名字ね。 「ふぅーん」 麗奈か、、、 覚えておこう。
/3ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加