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「やはりマスターは皆から慕われているようだな。嬉しい限りだ」
「ま、暴走キャラだけどいい子だからね」
感慨深く呟くアイに、レイムが笑顔で答える。
アルとシェリスも、悪態を吐くことはない。
特に、イール戦後のリースの努力はめざましいものがあったのだ。
戦力になれなかった自分を恥じ、毎日修練を重ね、血のにじむような思いをして自らの実力を高めてきた。
彼女をそうまでさせた理由は、友を守りたいがためだと、誰もが知る。
そんなリースを想い、和やかに流れる時間。
――それは、突然の破壊音によって終わりを告げた。
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