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「なんだ!?」
窓ガラスが砕ける音に、誰もが一様に向き直る。
そこには長い金の髪を踊らせた女性魔導師が立っていた。
すぐに先ほどの襲撃者の話を思い浮かべるも、目の前の女性は自分達よりも若干年上に見えるし、着ているものも制服ではなく、黒の導衣。
服の上からでも分かるほどに大きな胸、ていうか全体的にナイスバディ。
彼女の見た目は、確かな大人の雰囲気を纏っていた。
少なくとも、見た目は。
「ふふふっ! アイアンメイデンが倒れている今が好機よね。あたしちゃん、頭良い! ずのーめーせき、よーしたんれー! アルフレッドちゃん、このアリサ・マリサの手にかかって死ねゆことを光栄に思いなたい!」
いかにも頭の悪そうな口上を終えて、アリサがびしいっと、指差す。
なぜかレイムを。
「ちょっと待って! 私はアル君じゃないわよ!」
「あれえ? あたしちゃん、間違えた? 失敗、失敗、らよ☆」
テヘッと舌を出してウインク。
なんていうか、対峙するだけで精神をガリガリ消耗する相手だった。
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