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ある国の王と王妃はなかなか子供が産まれない事を嘆いていた。
しかし、天から子供を授かると言う声を聴き。
それから直ぐ女の子をもうける。
王は姫の誕生にあたって13人の魔法使いのうち、13人では縁起が悪いので12人の魔法使いを呼びパーティーを開いた。
魔法使いは姫に一つづつ魔法をかけていく。
11人目の魔法使いが魔法をかけた直後、パーティーに呼ばれなかった魔法使いがやってきた。
自分が呼ばれなかったことに怒った魔法使いは、姫に。
「15歳になったら、糸紡ぎ機で指をさして死ぬ」
と言う呪いをかけ去っていく。
絶望した王だったが
12人目の魔法使いが
「まだ私の魔法があります。姫は死にません百年間眠るだけです。」
と言って姫に魔法をかけた。
グリム版「いばら姫」の誕生の場面の要約である。
「私の知ってる、『眠り姫』だか、『眠れる森の美女』と違う!」
と思う人もいるかもしれない。
眠り姫(いばら姫、眠れる森の美女)は幾つか種類がある。
ペロー版「眠り姫」
ディズニー版「眠れる森の美女」
などだ。
ペロー版、ディズニー版は後で触れるとして、今回はグリム版の「いばら姫」を最初に取り上げる。
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