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さすがに魔法使い組合もその思惑に気付いただらう。
しかし、魔法使い組合側は一枚上手であった。
魔法使い組合側からすれぱ、姫の健全な成長を阻害してしまえば全て解決である。
都合よく、1人呼ばれなかった魔法使いがいる。
そいつに、一暴れさせれば造作もない。
このままでは、王の思惑通りであるが、王側をフォローする者が現れればどうだろう。
流れはこうだ
まず、祝福と称して1人一つづつ魔法をかける。
最後の一人になった所で呼ばれなかった魔法使いが乱入し呪いをかける。
最後の一人はその呪いを解除しきれないとして緩和だけする。
「王は無礼を働いたけど魔法使い組合としては許しますよ。」
と言う形で体面は保たれ、頭のおかしい王と儀礼を重んじる魔法使い組合と言う構図にできる。
もし、王が
「お願いだから姫の呪いを完全にといてくれ。」
と言い出すと、王は間接的にA教を頼る事となりB教の振興の為に計略を立てた王を返り討ちに出来る。
魔法使い組合側の損害は、キレやすい者が一人いる。
と言う事実が発生するだけで、王の無礼が原因なのだから国賊にされる可能性も低い。
そもそも後だし有利な場面であり王は立場上どうやったって後だしは出来ないのである。
かくして、宗教の覇権を争い計略にまみれた生誕パーティーは魔法使い組合側の勝利で終わるのである。
13人の魔法使いと王によって、ほとんどとばっちりでかを受けて幼い姫は大変な呪いをかけられたのである。
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