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「芳佳・・・・・」
野原でそう呟いた少年は黒い翼を消し、ただ佇んでいた。
少年の名は、シャノン・マクタビッシュ、元SAS隊員で坂本少佐の勧誘によりJFW501配属予定として扶桑海軍に所属している男性のウィッチ…つまりウィザードであり今作品の主人公である。
シャノンは右太もものホルスターから、『天空』と漢字でスライドに彫ってある自動拳銃、M1911.45を取り出してSAS隊員時代最後の激戦を思い出していた。
・・・・・『守る戦い』・・か・・・・・・・・
あれが『守る戦い』かどうかはわからない
ただ1つわかることはまた俺は家族を失ってしまったことだ・・・
『守る戦い』の意味もまだ解らない
・・・『答えは必ず見つかる。見つけられる。』
ですよね・・・
『大尉』
「さてと、どうするかな・・・・・故郷への船は明日出航か・・・・・」
今はだいたい16時頃。夏なので日は長い。
「荷物をまとめるか・・・・・オーバーホールもしないとな」
小隊の意志を継いだ銃を大切に扱っている。
「そうと決まれば帰るか・・・・・」
基地への距離は歩いていけば帰れる距離だ。
「行くか・・・・・ん?あれは・・・・・」
シャノンの視界には―――遠くだが坂本少佐とその従兵の土方が車に乗って何かを見ているのが入った。
坂本さんあんなところでなにしてんだ・・・・・?
そう思いつつシャノンは基地に向かった。
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