エピローグ

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「もーやってられっか!!」 1人の男子生徒の声が廊下にまで響く 「まてまてまて!」 もう1人の男子生徒が叫んで ある教室から出ようとする 男子の腕を掴みを引き止める 「今やめんな? お前ぐらいしか歌うまい奴いねんだ!」 「るせぇな! お前らのアホな話聞くのうんざりだ! お前ら3人で勝手にやってろ!」 男子はそう叫ぶと 勢いよく掴まれた腕を振りはらい 教室から出ていった 「・・・・・・・・・まじ?」 「あーあ 雅があんな話ばっかするからー」 「俺のせいかぁ!? ハル!直人!お前らもだろ!!」 雅と呼ばれる男子が 後ろで見物していた2人を指さし叫ぶ 「・・・話を持ち出したんは雅だろ」 「だって今日拾ったんだもん! しょうがないじゃん!」 雅はそう言ってある本を見せる 「・・・新しいボーカルどうしよっか?」 「スルぅー!?」 「・・・・・・朝からエロ本拾ってくる奴 そうそういねぇし、ある意味尊敬する」 直人という男子が 冷静に雅を見つめて言う 「俺いま褒められてる感 まったくないんだけど気のせい?」 「まぁとにかく!」 雰囲気を変えるようにハルが間に入る 「新しいボーカル探さないと」 「あぁー、つってもなー 誰がうまいとかわからん」 「・・・・・・いっそのこと女子にすっか」 直人がぼそっとつぶやくと 雅が一瞬にして目を輝かせた 「直人、好「探すぞ」 雅の声にわざとかぶせる直人 「ひっでぇ!」 「まぁもぅいいじゃん ほら、行くよ」 そう言って、彼らは 先ほどまで音でいっぱいだった 静かになった教室を出ていった
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