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これどんな罰ゲーム?と罰を与えているはずの俺がダメージを負うという三弥先生から発されるイケボ(もれなく喘ぎ声らしきもの)によっての精神的拷問は、それから30分くらいしてようやく終わりを告げた。
とりあえず今軽く死にたい。
先生は頬が尋常じゃないほど膨れ上がっているのにやたらテンションが高く白い空間の中をアクロバティックな動きで転げ回っているだとか、あんな動きが出来る異常さを全無視出来るほど、今の俺は軽くでいいから死にたい気持ちで一杯だった。
なんであんな悪ノリの塊みたいな馬鹿にビンタとかしちゃったんだろうね。
危うくS…か、特殊な性癖に目覚めさせられるところだった。
俺は体育座りをして猛烈に反省と後悔を繰り返しているところだと見てわかるだろうに、あの悪ノリの塊はものっそい明るい声で
「どうしたのだシーナたん!?」とか呼び掛けやがるし。
むしろ先生が死ね。氏ねじゃなくて死ね。
あなたを殺してわたしも逝くわけないけどいっぺん死んでみればいいと思う。
あれ…てかさ、現実逃避の前にさ、…そういやここ転生の間とかいう場所じゃね?
ねえそうだよね。
あのつるぺた(かは知らんが)ツインテ少女に聞いた通りならば、ここは転生の間ってことになると思うんだけど。
なのに俺以外は三弥先生しか見当たらないあたり、なんかミスって違う場所に来てしまったんじゃないかと思ってみたりし「蓮見さま危なああああぁぁあぁぁぁっ」
椎「うぐうっ!!?」
「むきゅうっ」
突如上から落ちてきた何かに潰されて地面?に伏した俺。
いや、まあ落ちてきたやつの正体はなんとなく想像はつくんだけれども…
………まさかファーストチッスが生物以外に奪われるとは思わなかったよ、お爺ちゃん…
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