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「――…な……し…な…」
誰だ…我の眠りを妨げるのは…
余はまだ寝たいのじゃぁ…
「起きろ椎名ァ!」
椎「…なんじゃいごるぁ!!!」
「あべしっ」
くそー肩を掴む手をわざわざ払ってやったのに尚も名前呼びやがって!!
万死に値するわ!
というわけで誰かもわからずアッパーを繰り出したが…
椎「なんだ先生か」
半身を起こした俺の横に先生が顎を押さえて仰向けに倒れてるんで、…多分その先生にさっきのがクリーンヒットしちゃったんじゃないかと推測した(キリッ
先生なら問題無いかと、俺は今まで寝ていた布団の中に潜り込んだが、
…なんでぼくはお布団に寝てるんだい?
まてまて、確か寝る前は銀竜に吹っ飛ばされーの、どっかに落ちてーの、誰かに拾われてーの…した………よな?
そのあとの記憶が無いのがわかると、もっふもふの布団から飛び起きて体を確認…
よし、服は最初と同じで学ランのままだ。どうやら先生(か俺を拾った赤髪)と大変な間違いを犯したわけではなさそうだな。
次に自分が寝ていたここを見回すと、なんか小屋?風の家の一室らしく、大きな窓のついたやたら小さな部屋だった。
未だ倒れたままの先生の上をまたいで、窓から外を見てみた。……瞬時に後悔した。
椎「なんだ…なんで見渡す限りの女性ばかりな上に皆して百合百合してんだ…」
つまりそういうことである。
わからんとか言うな、察しろ。
三「おお…起きたか椎名…」
椎「おお、無事だったんだな先生」
三「一応俺もシーラにもらったからな…」
声が聞こえて後ろを向くと、ちょっと気絶してたような先生がふらふらと窓に近寄ってくるから、少し横にずれてやった。
別に親切心からではない。
ふらふら具合が気持ち悪かったからだ。
…おっと逆だった。
椎「てかさ、先生はなんでここに居んの?あと俺もなんでここに居るのかをkwsk」
女の園過ぎて辛い現状をどうにかしてくれ。
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