第十話

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ジグリの店が跡形もなく消滅される前、ザレン達は… ゲロリアル「ふう。なんとか撒いたゲロね」 ザレン「はあはあ…しつこい天使だった…」 ザレン達は息切れしながら、とある廃ビルの中に居た。 ザレン「おそらく、ジグリ殿の店は、あの天使共に消されるだろう…そしてジグリ殿本人も、魔界へ送り返されただろうな…」 ザレンはそう言って壁にもたれる。 ゲロリアル「じゃあ、俺らの店もバレて、同じように消され…」 ザレン「多分、天使共はジグリ殿を捕まえて私の居所を白状されてるだろう。今頃、私の店に来てるんじゃないかな?」 ゲロリアル「じゃあ、店に戻るのは不味いゲロね」 ザレン「ああ…店に私のお気に入りの壺があるんだが…もう駄目だろう。今戻ってもおそらく天使共が待ち構えているか…もう店が消されてるかのどっちかだ」 ザレンはそう言うと肩を落とした。 ゲロリアル「これから、どうするゲロ?どっか遠くの国に逃げるゲロか?」 ザレン「いや…逃げん」 ゲロリアル「え?」 ゲロリアルは不思議そうな顔でザレンを見る。
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