第十一話

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《○○総合病院》 一方、ナオは右京神父と共にライブ会場の近くにある病院で入院をしていた。 右京神父「ナオ君、傷の具合どうですか?」 ナオと同じ同室の右京神父が病院の廊下でナオに声を掛ける。 ナオ「もうだいぶ、治りましたよ」 ナオは歩きながら、ニコリと笑って右京神父に答える。 右京神父「それは、良かった」 右京神父も笑顔でそう答える。 ナオ「右京神父は、もう身体は大丈夫なんですか?」 右京神父「ええ。もう大丈夫ですよ。傷は浅かったので。明日位には退院できそうですね」 ナオ「じゃあ、俺も明日位に退院できそうかな?」 ナオがそう言ってると、二人の看護婦達がナオを見ながら何やらひそひそと話している。 看護婦A「ねえ…あの子が今回の事件を起こした犯人と同じバンドグループの子?」 看護婦B「ええ、そうよ。マスコミの話しだと、あの子がライブ直前に何処か行ったので命拾いしたって言ってたわね。でも…直前に行くなんて怪しいとも言ってたわ。もしかしたらこうなる事が解って、行ったかもしれないって。多分あの子は犯人とグルで、今回の事件の計画を立てたんじゃないかって…」 看護婦A「えー?でもそれだと…」 ナオは黙って看護婦達の前を通り過ぎる。
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