第十一話

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右京神父「ナオ君…あの看護婦さん達の話しは気にしなくて良いですよ?いい加減なマスコミが言いふらしてるんでしょう。全く、何もろくに調べずにあんな事をテレビで言いふらして…」 ナオ「僕は大丈夫ですから…気遣ってありがとうございます」 右京神父にそう言われたナオは、少し悲しそうな笑顔を向けて答えながら、自分の病室へ向かった。 そして、テレビを見ていると、どこのチャンネルも悪魔が化けたヒロ達が起こした事件ばかり放送している。 番組のコメンテーターも、看護婦達が話してた様に、ナオがこの事件の黒幕ではないかと言っている。 もう見てられないとナオは心の中で語りテレビを消す。 右京神父「ナオ君…」 たまらず右京神父が声を掛ける。 ナオは悲しげな表情のまま、「大丈夫です」と右京神父に答えベッドに横になる。 そんな時、二人のスーツ姿の男達がナオが居る病室に入って来てナオの方に来る。 岩倉「やあ、ナオ君。ちょっと良いかな?君に聞きたいことがある」 ナオ「またですか?前も話したんですけど…」 ナオはベッドから起き上がってスーツ姿の男達を見る。 ナオはこの男達を知っている。 刑事だ。初老の男が岩倉で若い方は鮫島だ。 以前にも、事件の事でナオに聞きに来ており、また今回も事件の事を聞くんだろうとナオは思った。
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