第十一話

8/18
24人が本棚に入れています
本棚に追加
/229ページ
そんな時、岩倉の携帯が鳴って、それに出る。 岩倉「はい。何?それは本当か?そうか…解った。直ぐにそちらに向かう」 岩倉はそう言って電話を切ると立ち上がる。 鮫島「何かあったんですか?」 岩倉「あの犯人二人が見つかったんだよ。○○港の倉庫の中でな…しかも死体でだ。どうやら自殺のようだ。他に幾つか二人以外の死体が倉庫の中から発見されている。全く、ますます訳が解らなくなってきた…とにかく行くぞ!」 岩倉は鮫島にそう言って、鮫島と共に休憩所から出る。 ナオ「マスコミも刑事も僕を犯人扱いして…真実を知らないくせに…まあ、こんな真実を話しても解ってくれないだろうね…はあ…」 ナオがそう呟いて歩いていると、右京神父とハイネ達が駆け寄ってくる。 ハイネ「ナオ!無事か!?」 ハイネが心配そうにナオの肩を掴む。 ナオ「な…何?無事ってどういう意味?」 ナオはびっくりしながらハイネを見て聞く。 ハイネ「ああ…実はな…」 ハイネはジグリから聞かされた事をナオに説明する。 ナオはそれを聞いて驚いた。 右京神父「実は、私もさっき聞かされたので…病院は携帯持ち込み禁止ですから、ハイネ君達がやって来るまで知らなかったんです」 ナオ「それ、本当?また狙われるの僕…?もう…嫌だよ…」 ナオは涙目でそう呟く。
/229ページ

最初のコメントを投稿しよう!