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ジグリ「で…幸男よ、誰を殺して欲しいんじゃ?」
ワシは幸男を見ながら聞く。
幸男「あ…はい、実は…僕の高校の同級生の奴らなんですけど…僕はジグリさんの言った通りいじめられてるんです。不良グループに目を付けられ、毎日殴られ、パシりされ、お金を巻き上げられています…教師も見て見ぬ振りです…明日までに3万持って来いって言われて、持って来なかったら、今まで以上にリンチしてやるって言われて…お金は最初は僕の貯金で出してたんですけど、それも無くなって…両親からお金を盗むわけにもいかないし…途方に暮れて…」
少年はポツリポツリと悲しげな表情で語る。
ジグリ「それで自殺しようとしてたら、ワシの店を見つけてすがる思いで店へ入ったという訳か」
幸男「はい…」
ジグリ「うむ。今まで良く耐えたの?安心せえ、お前さんをいじめた奴らは皆殺しにしてやるわい。ちょっとこっちに来い」
ワシはデカい水晶が置いてあるカウンターの前に立ちながら幸男を手招きする。
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