2人が本棚に入れています
本棚に追加
『けど、これで終わりだ…』
手を前につきだしてクロス。そこから左右にひらいて、Lの字に。放たれた強力な光線は魔女を浄化し、消滅させた。
「…か、勝った…?」
急展開すぎてポカーンとなっていたさやかとまどかだったが、さやかがそう呟いたことでようやく理解する。
「凄い…凄いよ輝君!」
巨人から戻った輝はなんだか照れくさそうな表情でまどかとハイタッチをかわす。
辺りが通常の風景に戻った頃にはすでに陽もすっかり落ちていた。
そして、翌日。
「さぁ、説明してもらおうか?」
昼休みの屋上で弁当をつまみながらの和やかな一時。だがそれはさやかの妙な雰囲気によっていっぺんする。なんだか刑事ドラマのワンシーンみたいだ。
「あの巨人。いったいアレなんなのさ」
まどかとマミの視線も輝に向けられる。輝はう~んと考える仕草をしてから、
「…正直俺もよくわかんなくてさ。ただわかるのは、戦い方とか名前だけで…」
「名前?」
「…ティガ」
「ティガー?」
「某夢の国の住人みたく言うなさやか」
最初のコメントを投稿しよう!