1

5/6
4人が本棚に入れています
本棚に追加
/45ページ
 目の前にしてみると、予想より大きな鳥だったことに雪狐は驚いた。 「…大きい」 「…小さ「くないよっ!」  明らかに大きさで何一つ敵わない雪狐が、無理矢理背伸びをする。  尻尾まで逆立て、鳥を指差す。 「私が小さいのではなくて、お前が大きいのだ!」 「そう、だね」  小さな雪狐がキンキンと唸るので、鳥は素直に肯定の返事をした。
/45ページ

最初のコメントを投稿しよう!