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……………………………………うん。
かなりヤバイ気がする。
だって今心臓バクバクいってるし。
私が悩んでいると、
「ウゥ…。」
と声がした。
そして、次の瞬間ー…
「っえ!?」
私目掛けて、黒い霧を纏った化け物が飛んできた。
何でこんな物がいるのっ!?
「とりあえず、逃げるっ!」
そう言ったのと同時に、走り出した。
ーーーーーーーーーーーーーーー
「ハァ、ハァ…。」
どれくらい走ったのだろうか。
まだ変な化け物はついて来る。
「キリがないっ!」
私は近くに落ちていた太めの木の枝を掴み、化け物に向かって振りかざした。
手応えはあった。あったけど…。
「やっぱりダメか…。」
所詮、女の力。
当たってもあまり効果なし。
なんか悲しくなる。
こう言うとき少し男子が羨ましい。
「ウ゛ォォォ…!」
どうやら今の攻撃で怒らせてしまったようだ。
っえ?何で分かるかって?
そんなの決まってるよ。
直感。
「ぅわっ!?」
化け物の手(手なのか?)がすごい速さで私に向かって来る。
咄嗟に避けた。
……この行動は正解だった。
化け物の手が当たった地面は黒くなり、近くの草木は枯れてしまっていた。
「……あんなのが一発でも当たったら、ちょっとしたホラーじゃん…。」
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