記憶 -第一章-

10/56
前へ
/1107ページ
次へ
「ほんまおおきになぁ。そんなことより彩葉ちゃん、こっちに来はる前に梗夜様に何か言われへんかった?」 あー‥気絶する直前に何か言われた気がする。 えーと確か‥ 「大人しく待っとけよ。沖田を迎えに行かせるからって‥」 「ああ、迎えには沖田はんが来はるんやね」 「あの、もしかしてその沖田って…」 幕末、京、沖田と来たら!! 「沖田総司だったりします?!」 「せやで」 ビンゴーー!! 「とりあえずそろそろ着替えよか。その格好で外をうろついたらあかんわ」 内心ガッツポーズをするうちを上から下まで見て苦笑いをする。 そりゃそうだ。 だって学校帰りだったわけだから今の格好は制服でスカート。この時代じゃ足とか肌なんて出さないもんね。 はしたないって言われちゃうんでしょ。 仕方ないから着替えましょう。
/1107ページ

最初のコメントを投稿しよう!

895人が本棚に入れています
本棚に追加