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「あの‥いきなりで申し訳ないんですけどあなた‥誰ですか?」
おそるおそる目の前の美人さんに問いかける。
こんな美人ならそうそう忘れることはないと思うんだけど‥。
「ああ‥そうか、そうやったな。うちは美祢や。よろしゅうな」
美祢さんがどうしてか一瞬不思議そうな顔をした後、姿勢を正して頭を下げる。
「こ、こちらこそよろしくお願いします」
布団の上で慌てて頭を下げた。
あとここはどこ?
なんでうちはこんなところで寝てたの?
「ふふ。相変わらず思っとることがよう分かるわぁ」
可愛らしいなぁ、とくすくすと口元を隠しながら上品に笑う。
相変わらず‥ってことは前にうちと会ったことあるってこと?
「まぁまぁ、そないに警戒せんの」
そんなこと言われましても。
自分は知らないのに、相手が自分のことを知ってたら警戒だってするよね。
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