8 哀しい接点

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翌朝、何時もよりさらに腫れぼったい目を何とか取り繕ろおうと、少し太目のフレームのメガネを掛けて出社した。 制服に着替えて、ひとつ息を吐き、気合いを入れて三階フロアへと向かう。 「大丈夫ですか?」 菜々子ちゃんが心配そうに声をかけてきてくれる。 「うん、大丈夫よ。ありがとう。」 …大丈夫。ほぼ普段通り、の筈。 それから菜々子ちゃんは、私が帰ってからの忘年会の様子を教えてくれた。 暫くは私の心配をしてくれていたらしいが、そこは酔っ払いたちの事、北島が帰ってきて、大丈夫と伝えてくれた後は楽しく盛り上がったらしく、私もホッとした。 メグミちゃんは、課長は新しい恋をするつもりがないのかな?と、酔って呟いていたらしい。 「メグ、“私、頑張ってみようかな”って言ってましたよ?」 「…そう。」 「鈴先輩は?」 私は笑って首を振った。 「…更科さん、でしたよね、知り合いだったんですか?」 「うん。…ちょっとまだ信じられなくて。今度話すね。…朝礼しよう。」 「はい。今日、課長休みで…助かりました。」 「…私も。」 多分菜々子ちゃんの数倍、そう思ってる…。 そしてその日の昼休み、私は一本の電話を掛けた。 ・
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