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今年の12月24日は休日で、でも販売業の私たちには関係なくてもちろん仕事。 年の暮れでクリスマスイブで 休日で、お客様の数も多かった。 閉店時間が近付くと、彼とデートの約束がある菜々子ちゃんはテキパキと売り場の片付けや品出しを進めていく。 「鈴先輩も、ルックさんに行くんでしょう?頑張ってちゃっちゃと終わりにしますよ。」 「…はい、頑張ります。」 閉店のアナウンスと音楽が流れて、社員たちの間にもホッとした空気が漂う。 菜々子ちゃんの言葉通り、仕事が終わったら私はルックメガネというか、その上にあるマンションの想さんの部屋に行く事になっていた。 ルックのみんなとのクリスマスパーティーだと思っていた昨日までは、結構楽しみにしていたのだけれど、今はすごく緊張している…。 「手が止まってるぞ。」 「あ、課長。お疲れ様です。」 「今日は若い奴らは忙しそうだな。」 「そうですね。イブですから。」 「…田上はどうなんだ?」 「私は、あの、ルックメガネの人達と…」 「ああ、店長の奥さんが友達だって言ってたな。…お、日吉に睨まれた。」 ワザと怯んだフリをする課長は、ふふ…と笑う私に「早く帰れよ。」と優しい声で言うと、菜々子ちゃんにも声をかけ、紳士服売り場の方へ歩いて行った。 ・
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