13 雪肌

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思いがけず少し強くなってしまった口調に、想さんが私の顔を見つめた。 羨ましいと思う気持ちが想さんに分かってしまった気がして目を逸らす。 「確かに、聖良はどんどん綺麗に成長してきました。」 …足立さんという呼び方より聖良という名前の方が口に馴染んでいるように聞こえて、二人の親しさを感じる。 「でも、女性として好きという感情は湧いてこないんです。」 テーブルからコトンと音が聞こえて、俯いていた私の頬に触れた想さんの指先に、ピクッと体が反応した。 「鈴さんとは違います。」 かぁっと頬が熱くなる。 「…鈴さん。」 「は…い…」 「今日の服…」 「えっ?」 服?このセーター? 「カウンターにいる時から、目のやり場に困っていたの分かりませんでしたか?」 今日、たまたま着ているざっくりとした編みのセーターは首周りも大きく開いている…けど? そっと顔を上げると、逆に想さんの視線はスッと私の首筋から鎖骨の辺りへと落ちていった。 心臓がドクンと音を立てる。 「…綺麗ですね」 頬から離れた指先が視線の後を追うように滑り、そっと肌に触れた。 ・
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