3 ルックメガネ

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私はマッコリの酔いで少し回転が遅くなった頭で考える。 「…多分、北島だと思う。」 「北島って聞いたことあるな…。」 笙子の呟きを余所に、私は想さんの言葉を否定した。 「違いますよ。友達です、飲み中心の。想さん、やっぱり目立つから、気になったみたいです。」 「…そうですか?」 含んだ言い方に何となくむっとして 「そうですよ。もう四年もずっと友達なんですから。」 と返すと、想さんはクスッと笑ってグラスに残っていたビールを飲み干した。 四人で食べて飲んで満足して席を立った頃には10時を疾うに過ぎていた。 奢りだという店長に、それでは悪いからと少しずつだけどお金を渡して、想さんと私は少し離れた所に立っていた。 「…あの、」 想さんに声が掛けられる。 近くのテーブルにいた女の子たちだ。 大学生くらいかな?可愛いな。 「ルックメガネの方、ですよね?」 「…はい。」 きゃあ、やっぱり。と喜ぶ彼女たち。 そっか、有名になってるんだ…と見上げると目があった想さんは困り顔。 「…あのっ、それでこちらは、」 えっ?私…? ・
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