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もちろん北島だって凄く気まずそうにしてる。
多分謝りたいんだと思う。
私だって、本当は嫌だ。
友達として話したりご飯食べたりしたい。
だけど、今は無理みたい。
あの強引なキスは、本当に驚いて、
怖かった。
「…主任、本当にごめんなさい。まさかケンカになるなんて思わなくて…。」
考え込んでしまった私に菜々子ちゃんが狼狽える。
「あ、ううん、大丈夫。想さんたちと飲んだのも事実だし。…それに、確かに想さんとは、普通の店員と客の関係よりは、近いと思うから。」
最後の方は呟くように自分に言ってるみたいになった。
「主任、藤野さんの事…?」
…私にもよく分からない。
曖昧に首を傾げた私に苦笑する菜々子ちゃん。
「北島さんはナシなんですか?」
「…て言うか、」
私は気になっていた事を訊いてみた。
「北島って彼女いたよね?婦人服売場の可愛いコ。」
確か私が先輩と別れた頃には付き合ってたと思う。
「ああ、伊東さんですね、とっくに別れてますよ。彼女の方は未練たらたらみたいですけど。」
「そうなんだ。」
疎いな、私。
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