7 仕切り直し

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「やっと言えたから、もう自分の気持ち、隠さない。諦めないよ、俺。」 …え?仲直りして、元の仲の良い友達に戻る…んじゃなくて? 「ははっ、何その顔。」 「だ、だって…」 「田上、今、彼氏は居ないんだよな?」 「それは、」 …居ないけど。 「それに俺、まだ、嫌いとか、ゴメンナサイとか言われてないし。」 開き直ったのか何時もの少し強気な北島が戻ってきたみたい。 「仕切り直しだから、仲の良い同僚で飲み仲間、から始めるけど。」 そのままじゃ…ダメ? 「今までも告ろうと思ったんだよ、何度も。」 照れくさそうに話す北島。 「入社してお前と仲良くなって、自分の気持ちに気付いた時には、お前、高校の先輩とかいう人と付き合い始めて。別れたからって落ち込んで元気ないとこにつけ込むのも嫌で…」 あの頃…。 「元気になってきたな、と思ったら、今度は主任になってさ。」 「それって、何か関係ある…?」 「あるよ。俺はヒラだろ。男としてはさ。」 …分かるようで分からない。 「で、俺も主任になって、やっと並んだって。これからだって思ったのに。」 ・
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