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「いぇーい♪俺、王さま♪」 「げっ…神宮寺かよ…」 「絶対恥ずかしいこと命令するよ。あの人…」 「うるせー命令するんだからそれくらいしなきゃ楽しくねーよ。」 「出たよ。俺様気質」 貴重な長い放課時間、そとで体を動かそうと授業中ウキウキしていたのに授業が終わり間際に急に雨が降ってきて、外で遊ぶことができなくなったため、颯達は、神宮寺の案で、王様ゲームをすることになった。 「もういいから、何の命令を出すんですかー」 「そうだなー…じゃあ、一番と二番のやつ外に向かって好きな人に告白」 「うわ…サイテーな命令…」 「なった子やらなくていいからね!」 「はぁ?そんなんつまんねーじゃん」 「あっ…私二番」 「俺一番」 「お前らかよ…面白味もねーな。」 「それどういう意味だよ。」 「まぁいっか。じゃあお願いしまぁす♪」 「何か腹立つなぁ…颯やるか。」 「はぁい」 命令された二人は窓の方へ行き、雨の音がする外に向かって大きな声で叫びだす。 「さねー!!好きだぁぁぁぁ!!風磨くんになんか負けねー!!」 「…聡、手助けしてやれよ…」 「風磨くん、実ちゃん溺愛だもん…」 「あっ実顔固まってる…実ちゃーん、実、さねねーダメだ…」 「それが普通の反応だと思うよ。」 「じゃあ、次私!岸先輩だぁいすき!!今度、美味しいメロンパン屋さんにいきませんかぁ!!」 「あいつ楽しんでない?てか、ちゃっかりデートのお誘いとかしてるし…」 「ふうちゃんらしいね」 「てか、ふうとかずよく公開告白何てできるよな…」 「「「だってあの子達だもん」」」 「そっか…」 「あのー授業始めたいんですけど?」 一年生のクラスは今日も賑やかです。
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