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プロローグ
高校に入学した時から私は1つも変わっていなかった。
「高崎、おい、高崎美保!(タカサキミホ)聞いてるのか!?」
金色に染めた髪にピアス、派手なメイク、制服の着崩し。校則のオンパレードな私が先生から目を付けられるのは当たり前で。
それでも私に先生の声は届かない。
怒鳴り散らす先生は、私の世界ではいつだってスローモーションで動いていて口はパクパクと動いて私に何かを言っているようだけど、何も聞こえない。
だから私は、いつも校則を破る。破って怒鳴られていたらいつかこんな世界から抜け出せるんじゃないかって、思っていたから。
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