Ⅰ.

2/3

10人が本棚に入れています
本棚に追加
/26ページ
「帰りたい………」 今の私の切実な思い 「許さん(笑)自業自得だ」 「……バカ。アホ。ナルシスト教師」 「口動かさないで手動かそうか、ソラちゃん」 何故よりによってこの教師に補習なんか…… 今日はとことんついてないみたい 「………あー゛もう無理!!」 「ん?何処が分からないの?」 「……いちいち近いんだってば!!」 本人はそんな事いちいち気にしないんだろうけどね 本当にいちいち近いのよ まあ私は? そこらの尻軽女みたくちょっといい雰囲気になったからって ときめいちゃう……なんてあり得ませんがね 「このまま保健の補習もしちゃう?」 「………教育委員会に訴えますよ?」 「……マジ勘弁(笑)」 この余裕の笑顔がムカツク そしてその笑顔で女達を骨抜きにしちゃう事もムカツク 正直私には分からない この教師“パク・ユチョン”のどこがいいのか どうせ見た目でしょ? ちょっと微笑まれちゃったからって 勘違いもいいとこ .
/26ページ

最初のコメントを投稿しよう!

10人が本棚に入れています
本棚に追加