川の影

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「また明日ねー。」 「またね。バイバイ。」 友達と二股の道で仲良く手を振り別れた私は、田んぼの畦道をスキップしながら歩いている。 いつもお参りしているお地蔵さんに手を合わせ、川の横にある道を歩いていると、一人の男の人が川岸で絵を描いていた。 「おじさん、何描いてるの?」 男の人に近づいて言ってみた。 男の人は私の方を向き、 「川の影だよ。」 と、一言だけ言うと、キャンバスに黒の絵の具を塗った。
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