3人が本棚に入れています
本棚に追加
祐志には、俺のために医者になるなと言われたけど、祐志のためばかりじゃないから、気にしないでと言っておいた。
それでも不安になるのは当然のことらしく、お母さんよりも一人暮らしをすることに反対したのは祐志だったくらいだ…。
「お母さんも、行ってくるね。」
お母さんとも挨拶を交わして、改札を通った。
もう、振り返らなかった。
振り返ったら、不安になってしまいそうだから。
一人暮らしっていうのも不安なのに、知らない土地に一人っていうのも実は不安なんだ。
最初のコメントを投稿しよう!