2012-13シーズン

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シーズン開幕から早くも2ヶ月がすぎ、今季の各チームの出来が浮き彫りとなりつつある 開幕前の補強はうまくいったのか? 監督の戦術は?チームの雰囲気は? 相手の腹のさぐりあい、弱点は?注意すべき選手は?とD2リーグでは昇格を目指す飢えた獣達による駆け引きが早くも展開されていた そんな中、新監督を迎え今季新たなプロジェクトのもと昇格を目指すアレッサンドリアは現在リーグ5位とまずまずのスタートを切っていた シーズン開幕からaway戦が多くコンディションが整わない中、きっちり最低限の勝ち点1を獲得し淡々と昇格を目指していた まず負けないアレッサンドリアの理由を探ろう 監督のヤマモトの採用しているフォーメーション 4-2-3-1は全体的にバランスがいい特徴がある、ヤマモトは前4枚を攻撃の布陣、その後方6枚は守備、あるいはバランスをとる布陣でチームを構成している、その為か大きなディフェンスの崩れはない、また攻撃にリスクをあまりおった攻撃はせずに、チーム全体のバランスを保つことによって攻守のトランジションの早い展開にも、遅い展開にも対応出来ているようだ しかし攻撃の駒不足という欠点も露になりつつある、個の力で状況を打破する選手がいないのである、良くも悪くもアレッサンドリアはチーム全体の押し上げによるパス回し、いわゆるチームプレーで得点を目指す、その為やや単調な攻撃になりやすく連携の乱れが見られると途端に静かになる しかし現段階ではチームは悪くない、このままチームプレーに磨きをかけることができれば個の能力の低さは気にならなくなるかもしれない、それこそがヤマモトの狙いであるようにも伺える どちらにせよシーズンはまだ序盤であり 全チームに昇格の可能性がある現段階では昇格チームを予想することは難しい 1部と2部とでは大きな差がある、それはまさに天国と地獄であり2部のクラブは皆三位以上を狙う 時としてその戦いは1部セリエA以上に厳しいものとなることもある 勝ち点1でさえあまりに重く大切なのである コラム アレッサンドリア・スポルト紙 記者 ガブリエラ・モンテッラ
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