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坂の横には、美しい桜並木が続いていた。
その桜並木の真中に1人の女性が立っていた。
瞬間、彼女への想いが戻ってきた。
朋也「お待たせ、智代」
朋也「また、待たせたか?」
智代「……お前はいつも待たせてばかりだ」
智代「最初に別れて8ヶ月。お前が倒れてからの3年。お前が眠ってしまってからの……私はもうこんなにもーー…」
……俺にとってはほんの一瞬の時を、智代はどれだけの時間を1人で走り続けていたのだろう。
朋也「ごめん、でも約束する。二度とお前を1人にしない」
俺と智代は手を繋いだ。
朋也「この手は二度と離さない。」
朋也「今度はお前が幸せになる番だ。俺がお前を幸せにする」
2人は両手を繋ぎ、踊り始めた。
「さあ行こう、すばらしき人生を」
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