魔王と勇者のいる日々・3

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「?」 再び俯いたリザが何かを呟いた。 勇者と顔を見合わせ、二人してリザの正面へと移動する。 覗き込むようにして尋ねた。 「……リザ?」 「……あたし…… これでも色々、考えたんです」 考えた……何をだ? 「昨日の夜。 今日、ここに魔女さんに連れてきてもらう予定でしたから…… その前に、もう一度だけ考えてみようって」 再度勇者と視線を合わせる。 勇者が頷いたのを見て、余もリザの言葉の続きを待つ事にした。  
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