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「一生懸命、考えました。
魔王様の事、勇者様の事。
ロアや執事さん、魔女さんやジンさんの事、羊達の事。
それからお父さんやお母さんの事、ラゼリア村の事……
それであたし、二人に伝えたい言葉があったんだって、気づいたんです」
「余達に?」
リザが頷く。
「伝えなきゃいけない言葉です。
ちゃんと聞いてもらわないと、駄目な話です。
あたし……その話をしようと思って、覚悟も決めて、ここに来たんです。
――でも」
……『でも』?
「二人が戦っているのを見て……
考えてきた事全部、どこかにいってしまいました」
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