魔王と勇者のいる日々・3

43/143
前へ
/604ページ
次へ
「「…………………………。」」 ……………え? 「……悪いな、娘。 魔王との戦いで、耳に砂ぼこりが入ってしまったようだ。 うまく聞き取れなかった」 「そ、そうだの! きっと余も聞き間違えたのだ! すまぬがリザ、もう一度……」 「嫌いです」 きっぱりと。 「大嫌いです」 はっきりと。 「魔王様も勇者様も、大っ嫌いです」 三回続けて、リザはそう言った。  
/604ページ

最初のコメントを投稿しよう!

5012人が本棚に入れています
本棚に追加