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勇者を見やる。
勇者もまた、額に汗を浮かべながら口をぱくぱくと動かしていた。
「何とかしろ魔王」って無理なのだ!
できたらとっくにしているぞ!!
むしろ勇者の方こそ……!
って勇者も焦っているから余に助けを求めている訳であって、だから……っ!
「り、リザ……っ」
「はい」
にこにこ。
「何ですか?」
にこにこにこにこ。
「……っ!
……………っ!!」
だ、駄目なのだ……!
執事以上の笑顔ガードを感じるぞ……!!
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