小学校卒業

20/26
前へ
/449ページ
次へ
日向の部屋に戻って、日向はDVDをセットし始め、俺はベッドを背もたれにして座った。 「これでよし」 セットが終わったのか、リモコンを持って、俺の側まで来ると、そのまま古座をかいている上に座った。 「日向?」 「ここが一番落ち着くから//」 「そうか」 俺は日向を優しく抱きしめた。 「じゃ、じゃぁ再生するね///」 日向は顔を赤くしながら、リモコンの再生ボタンを押した。 「・・・・グスッ・・・・ヒクッ・・・・」 全く。結局泣いてるじゃないか。 「ゆうやぁ・・・・」 「ん?」 「いい・・・・お話だったね・・・・グスッ」 「そうだな」 ポロポロと涙を流している日向の頭を優しく撫でると、俺の服の裾をぎゅっと掴んで顔を埋めた。
/449ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加