新学期

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「ふぅ・・・・日向が居る時に一人で入るなんて初めてだな」 浴槽に浸かりながら、そんな事を呟いた。 「悠哉君?」 のんびり天井を眺めていると、風呂の扉越しに雪さんが呼ぶ声がした。 「なんですか?」 「替えの下着、お父さんのタンスに新しいの有ったから置いておくね」 替えの下着か・・・・すっかり忘れてた。 「すいません。ありがとうございます」 「どういたしまして。じゃぁちゃんと温まってね」 「はい」 そう返し終わると、パタンと脱衣場の扉の閉まる音がした。 今さらだけど、雪さんって本当凄いよな。 何でも出来て、何か格好いいな。 「さて、そろそろ上がるかな」 まだ俺しか入ってないんだから、早めに出ないとな。
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