受験生

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「ねぇ、今から悠哉のお家行ってもいい?」 何時もの帰り道、日向と俺の家の前の別れ道で日向が言った。 「いいよ。何する?」 「お勉強」 勉強か。俺たち受験生だもんな。 「分かった。一旦帰らなくていいのか?」 「うん。お姉ちゃんにメールしといたから」 「そっか」 最初から家に来るつもりしてたんだな。 と言うか、明日は学校休みだし、泊まるつもりもしてそうだな。 「日向、泊まりは無しだからな」 「・・・・え」 やっぱり泊まるつもりもしてたんだな。 「ゆうやぁ・・・・だめなの・・・・?」 あぁもう可愛いな。 「冗談だよ。泊まりにおいで」 日向の頭に手を置き、くしゃくしゃとなでた。 「うん。ありがと//」 「じゃぁ行くか」 「うんっ!」
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