受験生

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それから暫くの間、クッキーを摘まみながら勉強に励んだ。 「日向、ちょっと休憩するか?」 ずっと勉強し続けるのも疲れて頭に入らないし。 「うん。そうだね」 シャーペンを置き、俺の側まで来ると、そのまま膝の上に座った。 これは頭撫でろって事か? 「はいはい」 日向の頭にそっと手を置き、優しく撫でた。 「ん~//」 すると日向は、体の向きを変え、服の裾をぎゅっと掴み、俺の胸に顔を埋めた。 「どうした?」 「ちょっとだけ・・・・お昼寝・・・・」 ずっと勉強頑張ってたもんな。ご褒美あげないと。 「いいよ。頭撫でててあげるから」 「うん。ありがと・・・・//」 すると、安心したのか、直ぐに可愛らしい寝息をたて始めた。
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