受験生

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日向を一旦降ろし、本棚からコメディ映画のディスクを取り出した。 「これなら大丈夫だろ?」 「怖くない?」 「うん。怖くないのだから、大丈夫だよ」 日向を安心させるため、優しく頭を撫でた。 「じゃぁそれ見る//」 「よし。決まりだな。先に何か飲み物とお菓子取って来るな?」 「僕も一緒に行く!」 「分かってるよ」 日向が寂しがりやなのは充分知ってるんだから、俺が日向を一人にする訳ないだろ。 「ゆうや、抱っこで連れてって//」 何時ものように、少し顔を赤くしながら、こっちに手を伸ばして来た。 「だめ・・・・?」 「甘えん坊め」 「あぅ///」 顔を真っ赤にしている日向を抱上げ、二階のキッチンに向かった。
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