受験生

17/33
前へ
/449ページ
次へ
部屋に戻り、ベッドを背もたれにして座り、膝の上に日向を座らせた。 「えへへ・・・・//」 脇の下から手を通して、軽く抱きしめる体勢をとると、照れたような笑みを浮かべた。 そして、自分の小さな手を俺の手の上に置いた。 日向の手暖かいな。 「じゃぁ再生するな」 「うんっ//」 リモコンの再生ボタンを押すと、画面が切り替わり、本編が始まる前のCMが流れ始めた。 「これは飛ばすか?」 CMなんか見ても面白くないし。 「これも見よ?」 「まぁ日向がいいならいいけど」 CMは面白くも何ともないと思うけど。 「うんっ・・・・//」 そう元気に返事をして、テレビに視線を戻した。 「・・・・わっ」
/449ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加