受験生

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一時間半程で、映画のエンディングが流れ始めた所で携帯が鳴った。 「悠哉、メール?」 「あぁ。二人が来たのかもな」 「・・・・!?」 メールを開いて見ると、美優からで『今、貴方の家の前に居るの・・・・』と表示されていた。 何処のメリーさんだよ・・・・ 「うぅ・・・・グスッ・・・・」 膝の上に座らせていた日向もメールを見てしまったのか、泣きそうになりだした。 「大丈夫だよ。美優からだから」 何時の間にか体の向きを変えて、顔を埋めてしまっている日向をそのまま抱上げ、二人の待つ玄関に向かった。 一階に降り、玄関を開けると、美優と楓が立っていた。 「今日はよろしくね!」 「・・・・お世話に・・・・なります・・・・」 楓、そんなに改まる事ないだろ。
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