受験生

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「ぬぁ・・・・また負けた!」 あれから五回神経衰弱をして、その全部に日向が勝った。 「・・・・ひな・・・・強いね・・・・」 本当に強いよな。一発目から揃えるって、凄すぎだろ。 「えへへ・・・・楓ちゃんも強いね?」 日向の言うように、楓も二番目に多く取っていた。 「二人とも強すぎ。他のしよ!」 「よし。なら七並べでもするか?」 「・・・・うん・・・・いいよ・・・・」 「僕もいいよ!」 「次は負けないよ!」 二人は元気一杯だな。 このまま元気で素直な子に育ってほしいな。 ・・・・俺は何父親みたいな事言ってるんだ。 「悠哉、どうしたの?」 「いや、何でもないよ」 不思議そうに俺の顔を覗き込む日向の頭をクシャクシャと撫でた。 「ん・・・・悠哉に頭撫でてもらうの好き・・・・//」
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