受験生

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その後風呂から上がり、パジャマに着替え、リビングに戻った。 俺がソファーに座ると、日向が当たり前のように、隣に座った。 「・・・・ひな・・・・それ・・・・可愛いね・・・・//」 「本当だ。ひー君に似合ってるね!」 「ぅ・・・・ありがとう//」 猫のキグルミパジャマを褒められたのが嬉しかったのか、照れながら二人にお礼を言い、顔を下に向けた。 「はは。何今さら照れてるんだよ」 そう言いながら、優しく頭を撫でてやる。 「にゃぅ・・・・だって//」 にゃぅ・・・・って。これ着ると完全に子猫になるな。 「にゃ~//」 「はいはい」 何を言ってるか分からないけど、擦り寄って来るって事は、そろそろ眠いのか? 「いいよ」 眠り始めているであろう日向の背中を一定のリズムで、トントンと優しく叩くと、直ぐに可愛いらしい寝息を立て始めた。
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