受験生

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「・・・・スゥー・・・・スゥー・・・・」 「ひー君寝ちゃったの?」 「あぁ。寝たな」 ぐっすりと。 「・・・・クスッ・・・・ひなは・・・・悠哉の・・・・腕の中が・・・・一番・・・・安心するみたいだね・・・・」 「そうか?」 一番かどうかは分からないけど、安心するっていうのは知ってる。 「にゃぅ・・・・//」 俺にくっつき、服の裾をきゅっと掴んで寝ている日向の頬を指で優しくなぞると、擽ったかったのか変な声を漏らした。 「さて、日向も寝たし、俺も寝るかな」 起きててもする事ないし、俺が部屋に居ない時に起きたら寂しがるし。 と言うか服の裾を掴んでるから多分離れないし。 俺も眠くなってきたし。 「二人はどうする?」 起きてるなら二人には悪いけど、先に寝かしてもらう事になる。
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