卒業

13/19

129人が本棚に入れています
本棚に追加
/449ページ
「・・・・スゥー・・・・スゥー・・・・」 抱きついていた日向が何時の間にか眠ってしまっていた。 しかも服の裾を確りと握っているため、離すことが出来ない。 いや、別に離す必要は無いんだけど。 それにしても、本当可愛い寝顔だな。 こうやって見てると、日向の全てが愛しく思う。 「・・・・スゥー・・・・スゥー・・・・ハクチ・・・・」 呑気に考えてる場合じゃないな。 風邪でも引いたら大変だ。 「それじゃぁ、雪さん咲さん。おやすみなさい」 ソファーに座り、テレビを見ていた二人に声を掛け、日向の部屋に入った。 「おやすみ、日向」 布団を肩まで掛け、日向のおでこにそっとキスをする。 すると、寝ているにも関わらず、ふにゃぁっと、なんとも可愛らしい笑みを見せてくれた。 「可愛い」 日向を優しく包み込むように、抱きしめてから、俺も眠りに就いた。
/449ページ

最初のコメントを投稿しよう!

129人が本棚に入れています
本棚に追加