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「・・・・スゥー・・・・スゥー・・・・」
抱きついていた日向が何時の間にか眠ってしまっていた。
しかも服の裾を確りと握っているため、離すことが出来ない。
いや、別に離す必要は無いんだけど。
それにしても、本当可愛い寝顔だな。
こうやって見てると、日向の全てが愛しく思う。
「・・・・スゥー・・・・スゥー・・・・ハクチ・・・・」
呑気に考えてる場合じゃないな。
風邪でも引いたら大変だ。
「それじゃぁ、雪さん咲さん。おやすみなさい」
ソファーに座り、テレビを見ていた二人に声を掛け、日向の部屋に入った。
「おやすみ、日向」
布団を肩まで掛け、日向のおでこにそっとキスをする。
すると、寝ているにも関わらず、ふにゃぁっと、なんとも可愛らしい笑みを見せてくれた。
「可愛い」
日向を優しく包み込むように、抱きしめてから、俺も眠りに就いた。
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