第一の戦い=VS・一番くじ

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「……そうか、情夫を信じて一緒に東京に出てきたものの、裏切られたってわけだな?」 「30年前、ヒロシに捨てられてから、ずっとワイは一人ぼっちだったんや」 駐車場のアスファルトにしゃがみ込み、少女のように泣きじゃくるおっさんのすだれ禿げの頭に、俺は手のひらを置いて言った。 「つらい人生だったんだな、しかし安心するがいい、俺が楽にしてあげよう」
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