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 後はずっと『今井』と書かれていた。後のツイートも全て『今井』で埋め尽くされていた。   今井今井今井今井今井今井今井今井今井今井今井今井今井今井今井辰三郎。  思わず、声を上げそうになった。辰三郎は私の下の名である。この名前はそう多くいる名ではない。訳がわからず、私はパソコンの画面を閉じた。  直後に、携帯電話にメールを受信した。震える手で開いてみると、私のツイッターアカウントに返信があった知らせだった。  相手のユーザー名は、d********e。  私は全身から脂汗を流していた。叫ぼうとしたが声が出なかった。ツイッターには所謂足跡機能はない。誰が自分のツイートを見たかはわからないし、プロフィールを見た相手もわかるはずはないのだ。  だというのに、d********eは私のアカウントを見つけ出し、リプライを送ってきている。   @ d********e : @s********t 見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ見ろ。
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