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マリオネットをもう一人の盗賊に向けると、慌てて逃げ出した。
「お、覚えてろよ!」
ザコキャラらしい捨て台詞を吐き、盗賊は街の外に出ていった。
「へぇ~、お兄さん強いんだね。」
「君だって一瞬で盗賊を倒したじゃないか。」
トビが倒れている盗賊の上に座りながら話しかけてきた。
「それじゃあ僕はこの盗賊をギルドに引き渡してくるね。」
僕はギルドという単語が気になった
「ギルド?」
「お兄さんはギルドを知らないのかい?ギルドっていうのはね…説明するより見た方が早いよね!
一緒にギルドに行こっかー。」
トビについて歩き、街の中心から少し離れた建物に来た。
いかついオッサン等が中でもお酒を飲んでいる。彼等はプレイヤーなのだろうか。
少年はカウンターへと向かった。
「こんばんは、盗賊団の迎撃クエスト完了しました。」
「お疲れ様でした。それではこちらの用紙に倒した人数を記入してください。」
少年は慣れた手つきで記入を始めた。
後ろから見ていると少年は僕に気づき話かけてきた。
「お兄さんはクエスト始めてかい?」
「あぁ、良かったら説明してもらってもいいかな?」
「クエストっていうのは基本的にはギルドや個人から受注することができるんだ。
ギルドから受注する場合は、クエストボードからクエストを選んで、カウンターで受理されれば受ける事が」
「なるほどな。でも、今のクエストは受注して無いのに始まったじゃないか。」
「今のは緊急クエストだからね。
緊急クエストって言うのは、急に発生するクエストの事さ。」
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